二人の出会いが、完璧だった世界を変えていく
『NO.6』で一番好きなのは、やっぱり紫苑とネズミの関係。 何不自由なく育ち、人を疑うことを知らない紫苑と、厳しい世界で生きてきたネズミ。考え方も性格もまったく違う二人ですが、だからこそ一緒にいる場面が面白く、ぶつかりながら少しずつ互いに影響されていく姿が印象に残りました。 はじめは完璧に見えた都市の裏側が明らかになっていく物語も面白いです。ただ、世界の謎以上に、紫苑がネズミと出会ったことで何を知り、どう変わっていくのかが気になって読み進めていました。 扱っている内容は重いのに文章は読みやすく、物語に入りやすい作品です。世界観の面白さだけでなく、登場人物同士の関係を楽しみたい人にもおすすめしたいです。